HERMIT CRAB


ヤドカリは英語でhermit crabというそうです。つまり「初期キリスト教時代の隠修士、世捨て人」というhermitに「蟹」を意味するcrabの組み合わせです。「砂漠の師父」へのあこがれをこめ、このサイトの名前とすることにいたしました。


序に代えて
たそがれが迫るころ少年は打ち棄てられた教会の残骸へ羊の群れを連れてきた。屋根は遠い昔に崩れ落ち、かつて聖具室があったところに大きなイチジク桑の木がはえていた。羊たちが皆、崩れた門の内側に入ったのを確認すると、夜の間に群れがさまよい出ないように門を板切れでふさいだ。このあたりに狼はいない。しかし以前に一度羊が一匹さまよい出たことがある。おかげで、その翌日は一日、その羊を連れ戻すのにつぶれてしまった。。。。。

「こいつらは何も自分で決めなくてもいいんだから」とこの羊飼いは思う。「だからみんないつも俺のそばから離れないんだ。」

羊たちは食べ物と水にしか関心がない。その先々で一番の牧草地を見つけることができさえすれば、羊たちは文句を言わない。羊たちは、毎日同じ時間の流れを生きている。日の出からたそがれまでの際限のない時間、羊たちはその若さにもかかわらず本など一冊も読まない。そればかりか、少年が先々の都市の眺めについて話してやっても理解もできない。羊たちは食べ物と水さえあれば満足なのだ。そしてそのお返しに自分の羊毛を気前よく差出し、旅の道連れになってくれ、まれには肉さえ食べさせてくれる。

もし俺が今日怪物になって、こいつらを一匹一匹殺すことにしたとしても、群れのほとんどが屠殺されてしまうまで誰も気づかないことだろうて。みんな俺を信頼しているし、もう自分の本能に頼るってことを忘れてしまっている。いつも俺が滋養へと導いてやってるからな。

少年は自分の思いに驚いた。ひょっとしたら、内側にイチジク桑の木のはえているこの教会は何かにとり憑かれているのかもしれない。(Paulo Coelho著「錬金術師」より抄訳)

廃墟に取り残された掲示板の残骸
掲示板の残骸その2
ゲイ示板の残骸その3
アトランタの風が聴こえる
サンアントニオ訪問記
What a wonderful world!
Imagine
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スキー+ヨット アルトス編
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ラマン
ライオンは寝ている
日記の断片