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「驚くべき変化」

牧師 野田勝利

今年の元旦礼拝の説教で、中学一年生の時以来、十数年間、ずっと実家に引きこもっていた私の末弟のことをお話ししました。それが、昨年の5月から、スーパーにアルバイトに行き始めて半年が経った。何より両親、そして兄姉の祈りと励ましの中で、ついに、晴れて引きこもりを卒業することができた、という内容でした。  さて、それからさらに半年経ちました。

我が弟は毎日、一生懸命働いております。一年経って、その努力が認められ、6月からはパート職員に格上げされ、発注作業などのより高度な仕事を任されているそうです。たまたま店に行かれて、彼の働きぶりをご覧になった兄姉たちも、「はきはきと接客していて見違えた。たくましくなっていた。」と喜んでくださっていました。実際、グングン成長しています。かつては心が鬱屈する中で、キレたり、破壊行動に出ることも多かった人間が、最近は、勤務態度の良くない若い子を、必死で怒りを抑えながら指導したりしているのです(笑)。先日は、一人、新入りのバイトさんを指導していたら、その人が情緒不安定な人で、いきなり逆上され、人前で、思いっきり罵倒されたそうです。でも、彼はじっと耐えていたのです。これは、驚くべき変化だと思います。

さらにホットな話題です。先週のある日、朝礼で店長表彰があって、何とそこで、この元引きこもりの我が弟くんが、店長賞をもらったのです。パチパチ!この賞は、店長さんと社員さんたちが話し合って、三か月に一度、がんばっているアルバイトさんの中から選ばれるのだそうです。彼の日々の地道な積み重ねが認められたのでしょう。本人も喜んでいましたが、私たち家族にとっても、とびっきり嬉しいニュースでした。このままがんばって続けていけば、正社員採用も全くありえない話ではないらしいです。もし、そうなったらすごいですね。

振り返ると、ここに至るまでの道のりは長く、決して簡単なものではありませんでした。私も積極的に関わり、励まし続けてきましたが、時に厳しく叱咤する中で、弟と険悪な関係になってしまうこともありました。それでもなお、信仰をもって言い続けたのです。「君は心の病気ではない。必ず仕事ができるようになる。両親から自立し、やがて結婚できるようになる!」と。

両親もこの十数年、悩み、苦しみ、多くの涙を流してきました。でも、祈祷会で祈り続けました。さらに、夫婦でディボーションをするようになってからは、一段と信仰が強められ、最近では、息子を日々力強く励まし、指導することができるようになってきたのです。兄姉、私たちの信じる神様は皆さんと共におられ、豊かに働いてくださいます。だから、絶望的な状況に思えたとしても、まず心の中で立ち上がりましょう。落ち込んで、投げ出しそうになったとしても、不屈の精神でカムバックしましょう。そしてその問題に向かって信仰の宣言をしていこうではありませんか。一か月、二か月単位では、何も変わらないように見えたとしても、コツコツ励んでいく時に、やがて変化が始まります。そして一年、二年経って気がつけば、驚くほどの大きな違いが生み出されているのです。この夏も共に、神様に期待して、それぞれの課題に全力で取り組んで参りましょう。

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